本棚ブログ

様々なことを考える上で読んだ本をより伝わるように紹介したいと思います。本の紹介を分類毎にまとめて、ゆくゆくはそれを本棚のように紹介したい、と考えています。

いろんな本を行き来する

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本ブログではこれまで実用書やエッセーなどを主に紹介してきました。

このようなジャンルの本です。

 

 

 

実は小説は一冊もありません。

小説も読まない訳ではありませんが、数は少ないです。

そんな中、最近ある小説を読みました。

本当は記事として紹介したいとは思うのですが、その力量がないので、今のところは保留してあります。

また機会を見てチャレンジしたいとは考えていますが。。

 

個人的には、実用書ばかり読んでいると、久しぶりに小説を読む時になかなかポイントが捉えられません。

そもそも原因は自分の感性や理解力にあるのかもしれませんが。

でもそうしてポイントがつかめないでいると、はっきりとではなく、とてもぼんやりと何かしらの疑問が浮かんでくるように感じます。

それを具体化して、疑問をより明確にし、その疑問の答えを導き出そうとする。

そんなふうにして、少しずつ自分の中での知見を広げていきたら、と思っています。

 

そして、そんなときが、再度、実用書やエッセー、ノンフィクションから学ぶときかとも感じます。

そうやって、いろんな本を行き来するのが、思考を進める上でよいのかな、とふと思いました。

 

少し話はずれますが、そういった意味では最近紹介した「コミュニティとマイクロ・ライブラリー」や「相対性理論を楽しむ本」は、これまでとは趣向が違ったものとして、より行き来する場を広げているのかもしれません。

 

いまさらですが最初の写真に特に意味はありません。

ただの個人的な思いつきでしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

人間の選択の傾向を知る3冊ー本棚4ー

「選択」について考えたことはありますか?

日々の小さな選択から、人生の大きな選択まで、どう自分が「選択」しているのか?を考えることがあります。

生きていくことは選択の連続のようにも感じます。

それら個々の「選択」が自分を形作っているのでは?とも考えています。

 

選択というと自分で選んでいるように感じますが、実際には状況に大きく影響されたり、人間の持つバイアスに影響されたりしています。

どういった状況で人はどういった選択をする傾向があるのか?それはどうしてなのか?選択はその後の幸福度にどう影響するのか?

生きてく上で重要な位置を占める「選択」に関する本をまとめて、このブログ4つ目の本棚として紹介します。

 

人はどのように選択するのか?ーダン・アリエリー著「予想通りに不合理」ー

この本は、何かにお金を払うとき、何かに対する報酬を受け取るとき、といった価値判断に関する内容が多く書かれているように思います。

その価値判断に関する、ユニークな実験がたくさん紹介されており、いかに「不合理」かを、なるほど、と思いながら読めると思います。

 

選択と幸福の関係性ーシーナ・アイエンガー著「選択の科学」ー

この本は、「選択」と「幸福」に関して、実験と研究を通して得られた知見を紹介しています。

この点が他の2冊とは大きく異なるように感じました。

そのような幸福という、はかることが難しい尺度まで含めて検証していることが面白い点だと思いました。

また、同じ事例でも国や地域によってその選択の捉えられ方がどう違うか?といった内容にも言及しています。

そして、この本にはこんな一文がありました。

わたしは自分が何者であるかを知るために、選択するのだ

心理学や脳科学、哲学、社会科学など幅広い知見から、「選択」を科学している本だと思います。

 

バイアスを理解した上で、物事を考えるーダニエル・カールマン著「ファスト&スロー(上) 」ー

「直感」と「論理思考」の2つの視点から選択を考えています。

そして、それら2つの状況に応じた働き、そこから話は広がり、様々な人間の判断に存在する偏りが、実験結果を交えながら紹介されています。

個人的な印象としては、この本は単に意思決定における特徴やバイアスを説明しているだけでなく、考え方のツールを提示しているようにも感じました。

 

どの本も濃い内容でページ数も多いことから、読むのに苦労しましたし、まだ理解できていない部分もたくさんあります。

ですが、様々な研究や実験結果という、根拠となる事実やデータを示していることから、 とても信頼できるもののように感じました。

 

この記事で紹介した本は以下になります。

選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)

選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

みなさんにより本が伝わるような記事を投稿していきたいと思います。

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バイアスを理解した上で、物事を考えるーダニエル・カールマン著「ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? 」ー

タイトルにもありますが、自分の意思はどうやって決まるのか?常に疑問としてあがります。

そのような疑問からこれまでも、関連しそうな本を読んできました。

もちろん、読んでいると共通点が見つかったり、知っている内容は増えていきます。

しかしながら、それでも自分の判断や行動の中に、人間の特性として存在するバイアスがどれほど影響しているのか?とても気になります。

そして、そのバイアスを修正していくするには、まず存在するバイアスがどのようなものであるかを知る必要があります。

そういった背景から、このような人間の意思決定に関する本を読んでいます。

 

この本はノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カールマンという方が書いた本で、邦訳は2014年に発行されたものです。

目次は以下の通りです。

  1. 登場するキャラクターーシステム1(速い思考)とシステム2(遅い思考)
  2. 注意と努力ー衝撃的で直感的なシステム1
  3. 怠け者のコントローラーー論理的能力を備えたシステム2
  4. 連想マシンー私たちを誘導するプライム(先行刺激)
  5. 認知容易性ー慣れ親しんだものが好き
  6. 基準、驚き、因果関係ーシステム1のすばらしさと限界
  7. 結論に飛びつくマシンー自分が見たものがすべて
  8. 判断はこう下されるーサムの頭の良さを身長に換算したら?
  9. より簡単な質問に答えるーターゲット質問とヒューリスティック質問
  10. 少数の法則ー統計に関する直感を疑え
  11. アンカーー数字による暗示
  12. 利用可能性ヒューリスティックー手近な例には要注意
  13. 利用可能性、感情、リスクー専門家と一般市民の意見が対立した時
  14. トム・Wの専攻ー「代表性」と「基準率」
  15. リンダー「もっともらしさによる錯覚」
  16. 原因と統計ー驚くべき事実と驚くべき事例
  17. 平均への回帰ー褒めても叱っても結果は同じ
  18. 直感的予測の修正ーバイアスを取り除くには
  19. わかったつもりー後知恵とハロー効果
  20. 妥当性の錯覚ー自信は当てにならない
  21. 直感 対 アルゴリズムー専門家の判断は統計より劣る
ダニエル・カールマン|「ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? 」より

目次の特に副題から内容が少し見えるかと思います。

前半で、このタイトルにもある「ファスト」な直感と「スロー」な論理思考を説明しています。中盤では、人間に存在する様々なバイアスを紹介し、後半では予測や判断に関する知見を紹介されています。

文字数が多く、内容もそれほど平易ではないため、読むのに時間がかかりました。

ですが、各章末にはまとめが書かれており、理解を手助けしてくれています。

 

いくつか自分が気になった内容を以下に紹介します。

  • 因果関係を推測しようとする。それは生まれもつ特性で、規則性を見つけることが、食料調達など進化の過程で有利だったから。それが行き過ぎてランダムな中にも規則性を見出そうとしてしまう
  • 馴染みのあるもの、分かりやすいもの、見たものを全てとして、その情報にストーリーが整合しているかどうかで判断してしまう
  • アンカリング効果:最初に提示された内容に思考が引っ張られる。ただし、反対の方を考える等行動で効果を薄められる。

これ以外にも様々な人間の判断に存在する偏りが、実験結果を交えながら紹介されています。

例えば、自分が面白いと感じた例としては、

良い品のセットと、それに悪い品を加えたセットでは、別々に値付けさせた場合、後者のほうが安く値付けられらてしまう(後者は前者に付加物がついただけなのに)。

 

人間は統計といったデータよりも、慣れ親しんだもの、理解しやすいもの、最初に示されたもの、お墨付きのものなど、をもとに判断をする傾向があります。

そういったことから、データや事実に基づいた「ファクト」をより多く知ることで、より合理的な判断を下すことができるようになるということだと思います。

それが「ファクト」を知ることの重要性だと強く感じました。

人間はストーリーや因果関係を見出そうとする傾向がありますが、現実世界にはランダムな事象がたくさん存在します。

なんでもストーリーや因果関係を見出そうとするのではなく、単なるランダムでは?という視点を持つことも重要だと感じました。

そういった意味では、この本は単に意思決定における特徴やバイアスを説明しているだけでなく、考え方のツールを提示しているように思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

みなさんにより本が伝わるような記事を投稿していきたいと思います。

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相対性理論をかみくだいて説明ー佐藤勝彦「相対性理論を楽しむ本」ー

 相対性理論」どれだけご存知でしょうか?

 経緯は忘れてしまいましたが何かの会話の中で、相手の口からその言葉がサラリと出てきました。

自分はアインシュタインが導き出した理論というくらいしか知りませんでしたので、思わず聞き返してしまいました。

あまりに「サラリ」とその言葉が出てきたため一般常識なのか?と思ってしまい、「相対性理論」を知ろうと思い本を探し、この本を手に取りました。

このように予想外の言葉が急に出てきて、全然知らなかったということはときどきないでしょうか?

そんな時がそれを勉強してみる時かもしれません。そうでなければ「相対性理論」を勉強する機会は当分来なかったように思います。

また、どうしても自分の趣向だけでは読む本も偏りますので、内容を広げるいい機会かと思いました。

 

タイトルからもおおよそお分かりいただけるかもしれませんが、この本は相対性理論を一般向けに分かりやすく説明してくれる本です。

例えが挙げられていたり、実験のイラストが載っていたり、語り口調で書かれていたり、と伝わりやすく工夫してくれているように思います。

だからといってトコトンかみくだいて書かれているのではなく、基礎となる数式を示したりと、出来る限り理論をそのまま伝えようとしているように感じました。

わかりやすさと本質がバランスよく書かれていると思います。

 

目次は以下のようになっています。

  1. 相対性理論を体験しよう!
  2. 相対性理論を生んだ天才
  3. はじめに光ありき
  4. 遅れる時間の不思議
  5. 時間+空間=時空
  6. 物質はエネルギーのかたまり
  7. 歪んだ時空
  8. 双子のパラドックス
  9. 火の玉宇宙が膨張する
  10. 無から生まれ急成長した宇宙
佐藤勝彦|「相対性理論を楽しむ本」より

全体の流れとしては

  1. アインシュタイン相対性理論
  2. 特殊相対性理論
  3. 一般相対性理論
  4. 宇宙論

という具合でしょうか。

 

相対性理論は「光の速度は常に一定」という事実からスタートします。

当たり前のように感じますが、これは他のものの速度とは異なります。

例えば、時速80キロで走行する車からは、並走する時速80キロの電車は止まって見えます。しかし、仮に光と並行して、光速(秒速30万キロ)で動いたとしても、その光の速さは秒速30万キロなのです。

つまり他のものの速度は見る位置によって変わるけども、光の速度はどこから見ても常に一定ということです。

これをもとに相対性理論が導き出されています。

すごく簡単に書くと、動くものは

  • 止まっているよりも時間の進みが遅くなる
  • 進行方向の長さが縮んでいるように見える
  • 質量が増えるという現象が起こる

ということが起きます。これが「相対性理論」です。

ここでいう相対とは、「どれも正しい」という意味が含まれています。

これは、

ある人にとって二つの出来事が同時に起こったとしても、別の人には時間がずれて起きているようにみえることがある

それらはどちらも正しく、時間は絶対的なものではないことを示しています。

 

次に、「特殊相対性理論」と「一般相対性理論」の違いを簡単に説明すると、以下のようになります。

  • 特殊相対性理論等速直線運動しているもののみを対象とする、から「特殊」。これによって時間と空間が統一(関係性が示め)された=「時空」
  • 一般相対性理論加速度運動しているものも対象とする。これによって時間と空間、さらには物質が統一(関係性が示め)された

重力は特殊相対性理論では説明できないため、それをクリアするために一般相対性理論が導き出されたということです。

そして、重力も考慮されたことで、特殊相対性理論で統一された「時空」と重力が作用する「物質」が統一されたということだと思います。

さらに、物質があることでそのエネルギーで時空がゆがみということも導き出され、その一般相対性理論をもとにブラックホールが予測されたそうです。

 

この本を読んでいて個人的に新しく知ったこと(ほとんどですが)、気になったことをまとめます。

 

ここでは相対性理論をかなり簡潔に説明しました。

読みやすい本ですのでぜひ読んでいただいて、この記事では説明できていない「どうしてそうなるのか?」を探していただければと思います。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

星野道夫さんの4冊ー本棚3ー

星野さんの本と出会ったのは、もう何年も前になります。

初めて読んだものがとても気に入ったため、星野さんの本を手当り次第に図書館で探し、それらを次々と読んでいきました。

星野さんの本には何度も読み返したくなる文章があります。

それから少し時間が経って、その文章を手元に置いておきたいと思い、読んだ中からいくつか書店で購入し揃えました。

それらの本は、いわば自分の本棚の永久保存版のようなものです。

そして、そのとき揃えた本が、ここで本棚として紹介する4冊になります。

この星野道夫さんの4冊を本ブログの3つ目の本棚として紹介します。

これまで本棚としてまとめたものは以下の2つです。

 

まず、星野道夫さんについて簡単に紹介しますと、

主にアラスカを舞台として活躍された写真家で、以下で紹介されているように写真集だけでなく、本もたくさん書かれています。

星野道夫プロフィール|星野道夫公式サイト

残念ながら、星野さんは1996年にカムチャッカにてクマに襲われ亡くなっています。

 

1冊目:旅と人との出会いー「旅をする木」ー

星野さんの初めての海外への旅、そしてアラスカを目指した理由が書かれた話が収録されています。

星野さんのルーツが垣間見える本だと思いましたので、1冊目にこちらを紹介します。

 

2冊目:世界の広がりと時間の流れー「イニュニック[生命]アラスカの原野を旅する」ー

星野さんの遺稿集となった本です。

一部他の本と重なるストーリーもあるように思いますが、星野さんの捉える時間の流れや、世界の広がりを感じさせてくれる本だと思いました。

 

3冊目:星野さんとアラスカの人々の物語ー「長い旅の途上」ー

アラスカの自然だけでなく、そこに暮らす人々のそれぞれのストーリーが描かれています。

それらの人々が他の本でも登場していたりと、繋がりが見えてくることも個人的に感じる面白さの一つです。

 

4冊目:アラスカの人々の物語ー星野道夫著「ノーザンライツ」ー

星野さんの本によく出てくる人物が関わったストーリーが数章にわたって描かれています。

そして、アラスカの成り立ちや、過去に起こった出来事など、アラスカの歴史も垣間見える本だと思います。

それらの出来事に、人々がどのような思いで関わっていったのか、そのストーリーが語られています。

なんとなく4冊の順序も意識してみましたが、どの本も単独でもとてもおすすめしたい本です。

これら紹介した本を通して、星野さんが見せてくれる世界の広がりが伝わるようでしたら幸いです。

 

この記事で紹介した本は以下になります。

旅をする木 (文春文庫)

旅をする木 (文春文庫)

イニュニック 生命―アラスカの原野を旅する (新潮文庫)

イニュニック 生命―アラスカの原野を旅する (新潮文庫)

長い旅の途上 (文春文庫)

長い旅の途上 (文春文庫)

ノーザンライツ (新潮文庫)

ノーザンライツ (新潮文庫)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

よく読まれた3記事(+α)ー2019年7月ー

 日頃本ブログをご覧いただきありがとうございます。

今日から8月ということで、7月の1ヶ月間にどの本の記事を多く読んでいただいたか、ここで紹介したいと思います。

7月は合計で20冊の本を紹介しました。その中で上位3冊+アルファを紹介します。

少し違っているかもしれませんが、図書館でいうところの貸出実績みたいなものでしょうか。よく入り口付近の掲示板に貼ってあるようなものです。

 

1位:脳と身体性ー池谷裕二著「脳には妙なクセがある」ー

自分の記事としてはたくさんのブックマークをいただき、はてなブックマークの新着エントリーに一時掲載されていました。

その影響で閲覧数が非常に増えたのだと思います。ブックマークいただきありがとうございました。

やはり多くの方が、思考や感情といった脳の働きに興味をお持ちなのかと感じました。

特にこの本では、脳と身体性(行動)の関係について書かれているように思います。

 

2位:人の気持ちはどこから来るのか?ー池谷裕二著「単純な脳、複雑な「私」」ー

こちらも1位と同じく、池谷裕二さんの脳に関する著書になります。

おそらく、1位の記事を見てから、こちらも読んでいただいたことで、閲覧数が増えたのだと思います。

この本からは、感情や思考といったものがどのように出来上がるのか、そういった内容が書かれています。

 

3位:対人関係と自己肯定感ー水島広子著「自己肯定感、持っていますか?」ー

こちらは「自己肯定感」というキーワードから閲覧数が増えたのでは、と自分では推測しています。

いろいろな方のブログの中でも、「自己肯定」に関する記事をよく目にすることがあるように感じます。

この「自己肯定感」も多くの方が興味を持っている内容のようです。

 

+アルファ(4位):旅と人との出会いー星野道夫著「旅をする木」ー

7月後半はそれまでの実用書とは代わって、星野道夫さんや植村直己さんのエッセー?も紹介しました。

1、2位が近い内容で、かつ、この本が2日前に紹介したにもかかわらず、4位となっていたので+アルファとして紹介したいと思います。

写真家としてアラスカをはじめ、世界各地で活躍された星野道夫さんのエッセーです。

自然とそこに住む人々について、優しく語りかけてくれるような本です。

 

今後も本がよく伝わるように、よい記事を目指してゆきたいと思います。

 

この記事で紹介した本は以下になります。

脳には妙なクセがある (扶桑社新書)

脳には妙なクセがある (扶桑社新書)

自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法

自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法

旅をする木 (文春文庫)

旅をする木 (文春文庫)

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

本を通した人の繋がりー礒井純充他著「コミュニティとマイクロ・ライブラリー」ー

このブログの目指したいところとしては、ジャンル毎ではなく、ある目的により直接繋がるような本棚をつくることです。

これまでもいくつかの本の紹介をまとめて、2つの本棚として紹介しました。

 まだ2つの本棚しか出来上がっていませんが、これから徐々に増やしていきたいと考えています。

 

「本棚」というと個人の本棚、もしくは図書館を思い浮かべるかと思います。図書館というと自治体や学校のものなど、公共のものを連想されることが多いと思います。

そこで自分の中で浮かんだ疑問が、個人の本棚と公共の図書館を足して2で割ったような、「私設図書館」のようなものは存在するのか?といったものでした。

このような疑問を持ったことはないでしょうか?あとで考えてみれば喫茶店などもそれに近いものだと思いますが、そのときはすぐに頭に浮かびませんでした。

そんな疑問から見つけたのが、ここで紹介する本のテーマ「マイクロ・ライブラリー」です。

この「マイクロ・ライブラリー」という存在を自分はこの本で初めて知りました。Wikipediaによると、「小さな図書館(Little Free Library)」と呼ばれ、

地元の地域社会の人たちに小さな箱に収められた本を無料で貸し出すというアメリカ合衆国および他国にも広がっている非営利の運動

とされており、アメリカのウィスコンシン州ではじまった運動のようです。

小さな図書館 - Wikipedia

自分がイメージしていたものと近いような感覚があったことから、それをテーマとしたこの本を読んでみました。

 

日本ではこの本の著者である礒井さんがこの運動を広められているようです。

machi-library.org

 

本の内容としてはマイクロ・ライブラリーのサミットでの発表をまとめたものです。

マイクロ・ライブラリーを運営されている方の話がいくつも収録されていました。

まず、書店や図書館の基本情報として

  • 2000年頃には約2万だった書店が、2015年頃には約1万になったが、床面積は変わっていないため、小さな書店が減少したことになる。
  • 公共図書館が約3200で、大学図書館が約5000弱あるが、分館などが減らされている。

本へアクセスできる場所が減っている、ということだそうです。

書店の方の話もありましたが、その減少にはやはりAmazonなどの影響も大きいとのこと

本のタイトルに「コミュニティ」とありますが、そこで「地域に根ざして」ということが重要になってくるようです。

その地域の人が関心を持つ本棚を作ったり、人と人がつながるコミュニケーションの場にしたりと、そういった工夫をされているとのことでした。

これは堀江さんと落合さんの本にあった以下のことに近いように感じました。

「ある市場や経済圏の中で、その人しかできない状況をつくる」

 

この本で紹介されているマイクロ・ライブラリーの特徴を大まかにまとめると以下のようになるかと思います。

  • ジャンルや出版社ではなく、独自に選んだ本棚をつくること
  • 本を通じて、人々がコミュニケーションをできる場をつくること
  • 容易にアクセスできる本棚をつくること。例えば、バス停に小さな本棚を置く試みが紹介されていました。

さまざまな取り組み、色々なアイデアが紹介され、読んでいて、そんなやり方もあるのか、と思うことが多かったです。

また、最後に全国のマイクロ・ライブラリーの一覧が載っていますので、お近くにあれば訪問されるのも面白いかもしれません。

コミュニティとマイクロ・ライブラリー

コミュニティとマイクロ・ライブラリー

  • 作者: 礒井純充,奥野武俊,森忠延,吉成信夫,他,まちライブラリー,マイクロ・ライブラリーサミット実行委員会2015
  • 出版社/メーカー: まちライブラリー
  • 発売日: 2016/04/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る

 

この記事で紹介した他の本は以下になります。

amazon 世界最先端の戦略がわかる

amazon 世界最先端の戦略がわかる

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

 最後まで読んでいただきありがとうございました。